休憩

 
今回はちょっと休憩して、よもやま話を。
自分の初WILLCOMは、初代ZERO3でした。
こいつには正直かなりビビらされました。
キャリアがWILLCOMだったのは
料金面や縛りの緩さを考えれば、まぁ当然でしたが
・初のWindowsMobileケータイだったこと
・シャープがLinuxではなく、WindowsMoileを搭載したこと
・国産初のスライドキーボード内蔵WindowsMobile端末だったこと
(ちなみにフルキーボード搭載のWindowsCE機としても数年ぶりの新機種だった)
モバイル機でこんなに発売まで待ち遠しいかったのは
東芝GENIO e550G以来でした。(2002年のことか。もう5年前。古いな;;)
GENIO e550Gは店頭で実機をさわって、かなり裏切られた気分になって
結局買わなかったのですが
ZERO3は、作り込みが少し甘かったものの
フルキーボード搭載の魅力が大きく
また「PDAとしては非常に売れている」のも魅力でした。
「売れている」ということは専用のカスタマイズソフトが多くでる可能性が高く
多少の不具合もそれなりに解消できるだろうという目算もあり、無事購入しました。
 
ま、私事はさておき、初代ZERO3はWILLCOMにとっても
かなり重要な端末として登場したのは間違いありません。
WILLCOMのみならず、ケータイ業界全体として考えても
相当なインパクトがあったはずです。
 
初代ZERO3はインパクトこそあったものの、端末としての安定性は
(ふつうのケータイと比べればの話ですが)
かなり劣っていました。
が、二代目(004)で多少改善され、[es]でかなり改善され
アドエスでは大幅に改善され、まだふつうのケータイには及ばないものの
かなり安定した端末に仕上がっています。
 
それはいいのですが、どんどんインパクトがなくなっていっている。
野球にたとえるなら、端末の安定性を打率、インパクトをホームラン数とすれば
・初代(003) .235 35本
・二代目(004) .240 30本
[es](007) .250 25本
アドエス(011) .280 15本
こんな風な感じがします。
 
最初、WILLCOM久々の大型バッターとして登場したのに
何かこじんまりまとまった選手になった、みたいに感じます。
 
「そんなもの、どんどんインパクトがなくなるのは当たり前」と
いわれるかもしれませんが
アップルのiPodなんか、初代よりnanoの方がインパクトがあったし
今回のiPod touchも相当なインパクトがあります。
 
つまり安定感を増しながら、インパクトが強い端末も
作ろうと思えば作れるはずなんですよ。
 
アドエスもいっぱいおもしろくなりそうなポテンシャルを持ちながら
PHS特有の位置情報とか、ナビに使うには精度が悪いけど
かなりおもしろいことができそうなのに)
たいしたソフトを内蔵できない。
個人的には手書きメールなんか、わりとおもしろいと思うけど
(あんまり使わないけど)
もっともっとできるはずなんですよ。
「フリーのソフトがあるから」じゃすまない。
たしかにフリーのソフトで素晴らしいものも多いけど
いちいちインストールしなきゃいけないし
開発費もボランティアなんだから、ないも同然。
(だからといってシェアのソフトもあんまりない)
 
やっぱシャープがやらないとダメでしょ。
アップルや任天堂があれだけやってんだから。
iPodにしろDSにしろ、ハード的には目新しい部分なんて皆無だし
飛び抜けて使いやすいわけでもない。
たださわっていて「楽しい」と思わせるノウハウはある。
OSの部分をいじっちゃダメなんだったら
せめて「さわってて楽しい」と思わせるソフトを内蔵させないとね。
 
「これはビジネス用だから」なんて逃げ方もダメ。
ビジネス用だろうが何だろうが、さわってて楽しいに越したことはないんだから。
それに「ビジネス」に逃げてると、どんどん地味になって、インパクトなんかゼロになって
売り上げも悪くなると思うし。
 
アドエスの後継機種に望むこと、それは
「.300、30本」を目指してほしい。
ま、本当はトリプルスリーを目指してほしいんだけど
盗塁=回線の早さ、は一両日で何とかなるもんなじゃないですからね。