MortScriptを使って自力で不可能を可能に!

 
お待たせしました。って誰も待ってないでしょうが
少なくとも自分はこの時を待ってました。
本当なら超初心者のみなさんには、このソフトを一番最初にインストールしてもらうのが
一番手っ取り早いのかもしれません。
まぁアドエスの基本を覚えてもらった方が、応用が効くと思ったので
あえて後回しにしたのですが。
 
ではさっそくインストールしてみましょう。
▲「MortScript」
http://mort.sto-helit.de/downloads/mortscript/MortScript-4.1.zip
ダウンロード→解凍したら、その中に「cab」というフォルダがあるはずです。
似たようなファイルがみっつほど入っていますが
その中の「MortScript-4.1-PPC.cab」をインストールします。
 
それでは\Program Files\MortScriptにある「MortScript.exe」を起動してみます。
・・・何も起こりませんね。
MortScriptはあくまでスクリプトを実行させるだけのもので
単体で何かできるわけじゃありません。
 
そもそもスクリプトとは何なのでしょうか。
わかっておられる方は適当に読み飛ばしてください。
(まぁいろいろツッコミどころ満載ですが、気にしないでください;;)
 
 
コンピュータが理解できるのは、16進数と呼ばれる「00」から「FF」までの256種類の数字だけです。
もちろんコンピュータはプログラムも読めるのですが、16進数の数字でプログラムを書くというのは
あまりにも難しいことです。
そこでプログラミング言語というものが開発されました。
今でもC++C#なんかのプログラミング言語がありますが
ずーっと大昔はBASICというのが幅をきかせていました。
(なんだか「こんにちわマイコン」みたいになってきたな;;)
 
プログラミング言語というものは本来OSに依存します。
Windows用のソフトがWindowsMobile(正確にはWindowsCE)やMacで動かないのはそのためです。
しかしもっと汎用的に使える言語もあります。
一番わかりやすい例でいえば、インターネットのサイトを表示するための
HTMLというやつです。
これは機械の固有の機能には左右されず、HTMLに対応するネットブラウザがあれば
とりあえずどんな機種でも動きます。
HTMLはごく簡単なことしかできませんが、iアプリなどケータイでソフトを動かすためのJAVAなんかは
もう少し複雑なことができ、かなり本格的なゲームもつくれます。
 
これらの汎用性のある言語は、マシンの機能をフルに使うことができないため、スピードは遅く
単体では使用できない、つまりその言語が読めるようにするための実行ファイルが必要など
不便なところもたくさんあります。
(HTMLをみるためにはIEOperaが必要ってことです)
が最大の利点としては、言語としてはかなり簡単に理解できることです。
HTMLなど、優れたソフト(DREAMWEVERやホームページビルダー)があるにもかかわらず
いまだに手打ちでやってる人が多いですし
(他ならぬ自分もいまだに手打ちです;;)
言語をある程度理解できれば、高いソフトを買わなくても
(プログラムを組むソフトって結構高いんです)
テキストエディタさえあれば、何とかなってしまう言語も多いんです。
 
スクリプトとはまぁその一種だと思ってもらって結構です。
つまり特徴は
・比較的簡単
テキストエディタがあれば何とかなる
・処理速度はたいして期待できない
そしてMortScript用のスクリプトはMortScriptがインストールされていないと
まったく動かない、これもHTMLなんかと一緒ですね。
 
簡単簡単といってもどの程度簡単なのか
たとえばこういう命令を理解できるかどうかです。
A=A+1
何かおかしいような感じですが、これであっているのです。
Aというのは変数です。
つまりAの数値が1だったとすると
さきの命令を実行したらどうなるか
AはA(1)に1を足した合計ですから
そう、A=2になるわけです。
ずいぶん数学っぽい話ですが大丈夫です。
中学の時、数学が2だった自分でも理解できるんですから;;;
 
FLASH用のActionScriptやOFFICEで使われているVisualScript
それにネットブラウザで使えるJavaScriptがわかってらっしゃる方は当然
HTMLがわかる方なら少し勉強すれば理解できると思います。
MortScriptを勉強されるなら
 
http://home.att.ne.jp/wave/deox_pop/mortscript.html
(MortScript4.0和訳マニュアル)
http://home.att.ne.jp/wave/deox_pop/mortscript41.html
(MortScript4.1和訳マニュアル・作成中)
 
とにかくここにいってみましょう。
 
でも「プログラムもスクリプトもぜんぜんやったことがない」という方も多いと思います。
うちはなんといっても「超初心者向け」なので
スクリプトの書き方を教えたりはしません。
(というか、とてもじゃないけど自分にはそこまでの知識がない)
もっと便利にアドエスを使うためのスクリプトを紹介していきますので
うまく活用してください。
長々とスクリプトについて説明したのは
簡単な仕組みだけを理解してほしかったからです。
 
 
ではさっそく検索してスクリプトをインストールしてください。
・・・これではあんまりなので、ごく簡単なスクリプトを発表します。
 
■SystemInfo
http://asterisk-a.happy.nu/msaa/asteriskA.zip
【サイズ】1.63KB(解凍後3.17KB)
【必須ソフト】なし
【対応ハード】WS011SH,Ver1.02のみ
      (アドエス固有のレジストリを参照しています)
【インストール】ダウンロード後、「asteriskA」ごとProgram Filesに移動
 
自分はTodayにメモリ残量やら未読メール数を表示させるのがイヤで
しかもいちいちTodayに戻らないと確認できないってのも面倒くさい。
というわけで作ってみたという次第です。
これをどこかのボタンに割り当てておけば、一発でシステム状態がわかります。

一応説明を。

・電話番号
W-SIMに登録されている電話番号を表示します。
・不在着信
不在着信数を表示します。
・PDXアドレス
ウィルコムメールのメールアドレスを表示します。
・未読メール
未読メール数を表示します。
・電界強度
タスクバーにあるアンテナの数です。圏外の時は「圏外」と表示します。
PHS回線を使ってネット接続中の時は(PHS回線接続中)
WLANを使ってネット接続中の時は(無線LAN接続中)と数値の後ろに表示します。
・バッテリ
ZERO3共通の仕様により1%刻みではなく、100%、75%、50%、19%、9%、0%といった値を表示します。
外部電源使用中(充電中)は「**%」ではなく「充電中」と表示します。
・バックライト輝度
バックライトの明るさです。100%、84%、67%、50%、35%、17%、0%の刻みです。
・システム音量
受話音量などではなくシステムの音量です。
マナーモード中の時は(マナーモード)と数値の後ろに表示します。
・メモリ(Free / Total)
それぞれRAM、内蔵ROM、microSDの残り容量とトータル容量を表示します。
(未確認ですが、2GB以上のmicroSDを使用されている方は、microSDの値がうまく表示されない可能性があります)
・アクティブウィンドウ
現在アクティブなウィンドウ名を表示します。
・アクティブプロセス
現在アクティブなプロセス名を表示します。
 
下の2つはあまり役に立たないかもしれませんが
スクリプト書きの方にはそこそこ便利だと思いますし、「SortInchKey」を設定する時には役立つはずです。
またライトメール数や、起動中のプロセス数も、個人的にあまり意味を感じないので割愛しています。
(個人的にまったくライトメールを使わないので;;; 要望があれば追加します)


もうひとつの機能として、もし不在着信や未読メールがあれば、不在着信→未読メールの順に
確認を促してくれます。


こんな感じで次回から自作のスクリプトを紹介していきます。
本職の方はもちろん、長年スクリプトを書いてらっしゃる方からすれば
「ひっでぇソース!」と思われるでしょうが、とにかく動けばいい
おかしな不具合がでなければいい、と思って発表しているので
そこはひとつご勘弁を。