続・MortScriptを使って自力で不可能を可能に!

 
前回紹介した「SystemInfo」は構造的には簡単なものの
レジストリを参照していたりして、まぁそれなりのことはやっています。
 
今回はまずすっごい単純なスクリプト集です。
単体ではすべて1KBに満たない小さなスクリプトばかりです。
■MiniUtility
 
http://asterisk-a.happy.nu/msaa/MiniUtility.zip
【サイズ】2.62kB
【必須ソフト】なし
【対応ハード】おそらくWindowsMobileなら動くはず(未確認)
       と思ったけど、「PowerOFF」はZERO3固有のレジストリを参照しているので、ZERO3以外の機種は動かないかも
【インストール】ダウンロード後、「asteriskA」ごとProgram Filesに移動
        前回「SystemInfo」を入れられた方はmscrのみ\Program Files\asteriskA\MiniUtilityに移動
 
Copy(76B)
Paste(22B)
その名の通り、コピーするだけ、ペーストするだけのスクリプトです。
GSFinderなんかでも利用できますが、一応テキストエディタでの使用を前提にしています。
「Copy」は「SortInchKey」でダブルクリックや長押しにキーに割り当てて使った場合
たまにコピーできてない場合があるので
ちゃんとコピーされたか確認するため、ほんの一瞬だけクリップボードを表示するようにしています。
それなりに役に立ちますが、驚くほど簡単なソースです。
とくに「Paste」などコードは
 

SendCtrlKey("v")
Exit

 
たったこれだけです。
正直こんなものを発表するのもどうかと思うぐらいのシロモノですね;;
 
Rotation(73B)
BackLightUD(483B)
PowerOFF(138B)
Reset or KillProcess(109B)
CloseWindow(350B)
 
「Rotation」と「BackLightUD」はだらだらさんのところにあるのとほぼ同じです。
まぁMortScriptでやろうと思ったら、こんな風になってしまうのはしょうがないんですけどね。
 
「Rotation」は画面を回転させるだけのスクリプトです。
ポートレートランドスケープでトグルします。
サイドの画面回転キーに他の機能を割り当てている時は便利でしょう。
 
「BackLightUD」の唯一の利点として、トグル動作になっているところです。
起動ごとにバックライトの輝度をあげていきますが
最高輝度の時に起動すると、最低輝度(ほぼ真っ暗)になります。
アドエスはキーが少ないんで、この方が便利なんではないかと。
 
「PowerOFF」はサスペンドさせるだけです。一応メール受信中は「メール受信中です」と表示されて
サスペンドがキャンセルされます。
 
「Reset or KillProcess」は何かソフトを立ち上げている時に起動すると
アクティブなソフトが強制終了をして終了
TODAY画面で起動するとリセットがかかります。
当然キーに割り当てて使うことをお勧めします。
ちなみに自分はサイドの画面回転キーの長押しに割り当てています。
 
「CloseWindow」は現在アクティブのソフトを終了させます。
さきほどのReset or KillProcessとの違いは
保存できていないソフトを終了させようとすると
ちゃんと保存ダイアログがでてきます。
(「Reset or KillProcess」は問答無用で強制終了するので
書きかけのテキストなんかも消えてしまう可能性があります)
 
 
これらのスクリプトはすべて単体で(もちろんMortScriptは必須だけど)動きます。
しかしMortScriptの真価は他のソフトと連動した時に発揮されます。
ただし他のソフトと連動するスクリプトは、W-ZERO3メールのような
最初から入っているソフトならともかく
後でインストールしたソフトは、いちいちスクリプトテキストエディタで開いて
パスを書き換えてやらなくてはなりません。
はっきりいってこれは面倒ですし、超初心者の方には敷居が高い。
 
そこでソフトのパスを自動で取得するスクリプトを書いてみました。
 
■EXE Directories
 
http://asterisk-a.happy.nu/msaa/EXEDirectories.zip
【サイズ】786B(解凍後1.45kB)
【必須ソフト】なし
【対応ハード】おそらくWindowsMobileなら動くはず(未確認)
【インストール】ダウンロード→解凍後、EXE Directories.mscrのみを\Program Files\asteriskAに移動
 

※他のスクリプトと違い、このスクリプトだけは絶対に指定のディレクトリに入れてください。

 
ちなみにソフト(exeファイル)だけじゃなく、スクリプト(mscrファイル)のパスも書き出します。
 
注意点としては
・Program Files内に入っているexeファイル、もしくはmscrファイルを書き出す(microSDに入っている物は除外)
・Program Filesより2階層下まで検索して書き出す

 
cabでインストールしたもので3階層下にexeファイルを作るソフトは見たことがありませんし
おそらくこれで本体内に入っているすべてのexeファイルを書き出せるはずです。
検出したディレクトリは「EXE Directories.ini」に書き出します。(自動的に作られます)
数秒かかりますが、書き出しが完了したら
「\Program Files内の実行ファイルをEXE Directories.iniに書き出しました」
と表示して終了します。

 
これは今後地味に活躍するおまじないスクリプトですので
ぜひインストールしておいてください。
 
次回は今回の「EXE Directories」を活かして、他のソフトと連携したスクリプトを紹介します。